FCPの色補正 その6
カラーボードの操作 東京駅

 FCP(Final Cut Pro ファイナルカットプロ)の色補正ツール、「カラーボード」を使った色補正の3例目です。
 BlackmagicdesignのMicro Cinema Camera(BMMCC)で撮影した東京駅の映像です(23_fig_01)。カメラの色温度設定を5600Kで撮影して、赤みが強くなった映像を補正します。

FCP画像 23_fig_01

サチュレーションと露出の調整

 丸の内周辺の画像の補正と同様に、サチュレーションで色を濃くします。70%に調整しています(23_fig_02)。

FCP画像 23_fig_02

 次に、露出を調整します。基本的に、RGBパレードの0IREから100IREの範囲に、信号が収まるように調整します。
 ここでも、丸の内周辺の画像の補正と同様に、後でおこなうカラーの補正を見越して、Rが少し高いまま進めます。
 ハイライトを下げて、中間色調を少し明るくしました(23_fig_03)。

FCP画像 23_fig_03

カラーの調整 ハイライト

 次に、カラーの調整をします。先ずハイライトの調整から始めました。RGBパレードを見ながら、壁面の白い部分の波形の高さを揃えるように調整します(23_fig_04)。

FCP画像 23_fig_04

 RGBパレードのBチャンネルに、ひときわ高い波形があります(23_fig_04)。青の波形なので、青白いハイライトとして映っているはずです。波形の位置から画面の中央部分にあることは判るのですが、画面中央のどの高さにあるハイライトかは分かりません。試しに画面のクロップ機能を利用して、何処がこの青いハイライトか探してみます。

 カラーボード画面の上にある、フィルムのアイコンをクリックして、ビデオインスペクタを表示します。「クロップ」を操作して怪しい部分をクロップしつつ、RGBパレードを観察します。
 画面下部の、玄関の天井灯の部分までクロップしたら、Bチャンネルの飛び出した波形が消えました(23_fig_05)。この天井灯が原因のようです。小さな面積なので、気にせず進めます。

FCP画像 23_fig_05 オレンジの枠で囲った箇所で、画面下のクロップを操作します

カラーの調整 シャドウ

 次に、シャドウを調整します。シャドウ部分では、Gの波形、次いでRの波形が少し浮き上がっています。
 RGBパレードの波形の下部が概ね揃うように調整すると、ハイライトとは異なる色味への補正になりました。画面の中に、色温度の異なる照明に照らされた部分があるのかもしれません。
  シャドウとハイライトを異なる色に調整をしても良いのですが、ここでは調整する色味を揃えます。シャドウの丸をハイライトの下に動かしました。パレット上で、操作する丸の左右の位置関係が等しいと、同じ色味への補正になります。

FCP画像 23_fig_06

色の調整 中間色調

 中間色調は、ハイライト・シャドウと同じ色味で補正します。補正し過ぎると、東京駅の煉瓦色が薄くなってしまうので、補正は少なめに(グレーの丸の高さを低めに)しました。これで完成です。

FCP画像 23_fig_07

補正の参考用に写真を撮っておく

 色補正作業の参考用に、スマートフォンなどで同じ被写体を撮影しておくと、オートホワイトバランスで撮影した場合の発色サンプルとして利用できて便利です。今回の東京駅のように有名な建物は、インターネットで検索すると、様々な画像が出てきます。しかし、ネットで探すのが難しい景色や物もあります。1、2枚写真を撮っておくと、色補正の際に助かることがあります。

色補正データのコピー&ペースト

 このような操作を1カットづつ、全てのカットに施すのは面倒です。同じ環境で撮影した映像は、概ね同じ色補正の設定になります。そこで、色補正の設定をコピーアンドペーストします。
色補正を施したカットを選択→コピーして、
未補正のクリップを選択→メニューバー→編集→パラメータをペースト
で、色補正の設定をコピーアンドペーストすることができます。

「パラーメータをペースト」操作について詳しくは、こちらをご覧ください。

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