FCPの話

FCP使ってます

 動画編集用アプリ、何を使っていますか?私はAppleのFCP(Final Cut Pro ファイナルカットプロ)を使っています。ずいぶん前にはAdobeのPremiereを使っていたのですが、AppleがMac用に開発しただけあってFCP、快適なんですね。FCPのver1が発売されてからFCPに移行しました。

FCP、ver7までとX

 初代のFCPシリーズは1999年の発売後、およそ10年ほどの間にバージョンアップを重ねてMacの定番動画編集アプリとして人気がありました。そこへ当時のFCPシリーズとは全く別物の、互換性のない新しいアプリとしてFCPX、現在のFCPが登場しました。FCPXは、初代のFCPシリーズで作業してきたプロジェクトファイルが読み込めないなど、それまでのユーザーからはそれなりに反発があったと思います。私もしばらくはFCP7とFCPXを併用する形で使っていました。

先進的な操作感?

 FCPXを使ってみた私の印象は、「なんかこれまでとは違う操作性とファイル構成で、これからのAppleのアプリケーションソフトはこういった操作感になるのかな?」と思わせるものでした。キャプチャーした映像素材やレンダリングファイルなどをプロジェクトファイル(FCPでは「ライブラリ」と呼んでいます)内部に格納して、OS上では基本的に操作できない点などが、当時普及してきていたiPhoneのようなiOSデバイスのアプリに似た印象だったのです。
 マグネティックタイムラインと呼ばれる独特なタイムラインの設計も印象的でした。それまでのFCP7のように「トラック」を作って映像を配置していていく作業方法とは全く違った使い方になり、最初は戸惑いました。慣れてしまえばシーンの入換えなど操作しやすくて良い設計です。

パフォーマンス

 AppleのパソコンのためにAppleが開発しているソフトウェアなので、マシンへの最適化は申し分ないです。編集作業をしている時にタイムラインの再生がカクついたり、再生・停止といった操作のレスポンスが悪いと編集点を見つけるのに苦労します。その点でFCPは恐らく最も優秀なアプリの一つと言えるでしょう。

安定性

 もう何年もFCPばかり使っているので、他のアプリとの比較はできませんが、短いものや素材の少ない映像制作で「応答なし」に伴う「強制終了」といったことはほとんとありません。しかし、長期にわたって取材して素材映像が多いものの編集で、稀に「応答なし」になるなどの不具合に出会うこともあります。ところが編集中のデータを「強制終了」で失ったことはほとんどありません。バックアップから復元するような手間なく、普通にライブラリファイルを開くと、直前までの操作が保存されていました。FCPはユーザーが操作する「保存」機能がなく、自動保存のみ。その点は賛否あるかと思いますが、この自動保存機能がなかなか優秀なのです。

ちょっと情報が少ない?

 お気に入りな編集アプリであるFCPなのですが、タイムラインの操作やバックアップなどで戸惑ったこともあり、ネットで調べてもなかなか希望する情報に辿り着かなかったこともありました。そういったことを中心に少しづつ書き溜めていこうと思います。

FCPの話” に対して2件のコメントがあります。

  1. kino2 より:

    趣味として動画編集をしています。そういうこともあって、たまに知人などからの映像製作を依頼されることもあるので、最近はiMoveからステップアップしてFinalCut Proを使うよういなりました。ところがFinalCutの機能が豊富な故、初めの頃は、知っていたら便利だった機能に気付かない事が多々ありました。(マルチカム編集や音声をキーにした映像の同期など)
    このブログは、改めてFinalCutへの理解を深められ、自分の素人操作から一歩踏み込める内容だと思いました。見つけられて良かったです。
    今後も、よろしくお願い致します。

    1. YamaokaKazuma より:

      コメント頂きありがとうございます!
      編集作業で気付いたことなどを元に書いております。
      お役に立てば幸いです!!

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