Peak Design Clutch(クラッチ)

 SONYのFX30SIGMAの16-300mmを取り付けて持ち歩く機会が増え、レンズの重さが気になるようになりました。そこで、撮影時のカメラ落下防止にPeak Designというメーカーの「Clutch(クラッチ)」というハンドストラップを購入しました。
 カメラ・写真用品を製造・販売する各社からこういったハンドストラップが製品化されています。Peak Designのクラッチは、こういったものの中では比較的高価な部類の製品です。でも同社のアンカーというジョイントパーツが使えるなど便利な点があります。Peak Design製品を使っていると、こういった利便性の関係からPeak Design製品で揃えたくなります。完全に掌の上で踊らされている感が否めません。

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クラッチを取り付けたFX30を前方から
写真 c14_photo_02
クラッチを取り付けたFX30を後方から

内容物

  • クラッチ本体:上部をカメラのストラップホールに、下部をアンカーで固定する仕様です。
  • アンカー×2個:同社のストラップなどにワンタッチで接続するためのパーツです。
  • 三角リング:カメラにストラップベルトを取り付けるためのパーツです。カメラに付属していたり、元々ストラップを取り付けることができるようなデザインのカメラの場合は使いません。
  • アルカスイス互換カメラプレート:アンカーを取り付けるために付属します。
  • 六角レンチ:アルカスイス互換カメラプレートを取り付けるために付属します。
  • ポーチ:同社のカメラクリップなどにも付属するお馴染みのポーチです。クラッチを使用するのに必要かというと微妙なのですが、小物を仕舞うのに便利です。
写真 c14_photo_03
クラッチパーツ一式

 他社のハンドストラップに比べて高価なのは、本製品を取り付けるためのアルカスイス互換カメラプレートやアンカーといった部品が付属するためのようです。これらのパーツは単品で購入するとそこそこの値段なので、ハンドストラップ本体にこういったパーツを加えてセットにすると、ある程度の価格になるのは仕方ないかと思います。

取り付け

 この製品は、上部をカメラのストラップホールに取り付け、下部をアルカスイス互換カメラプレートに取り付けたアンカーに接続するよう設計されています。つまりこの製品を使うには、同社のアルカスイス互換カメラプレートをカメラに取り付けることが前提になっています。Peak Designのアルカスイス互換カメラプレートは、同社のカメラクリップやトラベル三脚を使う場合には必須のパーツですが、カメラをテーブルに置く時に不安定になるなど案外邪魔な要素もあります。また、他社の三脚プレートを取り付ける際には外さなければならないのも面倒です。

 要はカメラ底部にアンカーを取り付けることができれば良いのです。私が使っているSmallRigのFX3/30用ケージには、底部にハンドストラップを取り付けるためのストラップホールが設置されています。ここにアンカーを取り付けることで、クラッチを取り付けることができます。
 ケージ底部のストラップホールにアンカーを取り付けると、クラッチの取り付け方法として本来想定されているよりも、ハンドストラップをやや短く調整する必要がありますが、ベルトの調整幅としては問題ありません。また、カメラプレートにアンカーを取り付けるよりも下部の固定箇所が掌に近くなるので、こちらの取り付け位置の方がカメラを構えた時の安定性は向上するように感じます。

写真 c14_photo_04
FX30用ケージ底部に取り付けたアンカーにクラッチを接続

 SmallRigのFX3/30用ケージは、上部のストラップホールのサイズがかなりスリムで、クラッチ上部のベルトを通すのはややギリギリといった感じです。ストラップホールのサイズというのは規格化されていないのでしょうか?

写真 c14_photo_05
FX30用ケージ上部のストラップホールにクラッチの上部ベルトをとおす

ベルトの長さ調整

 最近のPeak Design製品は、ベルトの長さ調節用のパーツにプラスチック部品を使っているものが多くなっています。しかし初期のPeak Design製品は、この部分に独特なカーブを伴った金属製のパーツを使っていました。このカーブ具合が秀逸で、緩める場合は金具の下側を持ち上げるとスッと緩み、締め付ける場合はベルトを引くことでベルトにテンションがかかっている限りは緩むことがないといった具合で、とても使いやすい金具です。クラッチに使われているのもこの独特なカーブをしたベルト調整金具で、ベルトの長さ調整時の操作感は抜群です。

写真 c14_photo_06
独特なカーブを伴ったクラッチのベルト調節用金具

使い勝手

 この製品の使い勝手というよりはむしろFX30やSmallRig製ケージのデザインに起因する問題ですが、個人的にはハンドストラップの取り付け角度が今一つです。上部がもう少し後方に固定された方が、カメラを握った時に上手く掌を支持できるように感じます。また、下部はSmallRigのハンドストラップ用のストラップホールがカメラ後方に設置されているのですが、もう少し前側にあった方が、カメラを握った時のストラップの位置が良いように感じます。
 ハンドストラップは、手の指の第三間接よりも深い位置にあった方が安定します。しかし、SmallRigのケージのストラップホールを利用した取り付け角で指の第三関節を超える位置にストラップがくるようにカメラを握ると、人差し指でシャッターボタンを押すような姿勢というよりも親指でカメラ上部のRECボタンを押すような角度でカメラを保持するような持ち方になります。カメラ上部のRECボタンを使う方には有難いかもしれませんが、私はシャッターボタンで録画の開始・停止の操作をしています。そのためには、クラッチ上部がもっとカメラ後方に傾いた角度で固定されていた方が、掌の深い位置にストラップを当てることができて安定します。この辺りは、カメラやケージがハンドストラップを使用するように設計されている訳では無いので仕方ないところかもしれません。

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FX30用ケージの上部ストラップホールにクラッチを取り付けた場合の角度
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人差し指でシャッターを押すなら、このくらい後方に傾斜した角度の方が使いやすいように思う

 しかし、角度が好みでないから使いにくいかというと、それほど大きな問題ではありません。カメラの握りに対して僅かにストラップの位置が浅くなるという程度で、適度にベルトを締めていればカメラをしっかりと保持することができます。
 冬、ゴワゴワとした上着を着て通常のストラップが煩わしくなる時期や、重たいレンズを取り付けてカメラを持ち歩く時には、こういったハンドストラップを使うことでカメラの落下を防止できて安心です。

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